撮られないままになった写真があります。祖父が亡くなったあとに生まれた孫。親のひとりがいないまま迎えた結婚式。家族が集まったのに、そこに写っていない人。
このガイドは、その方を家族写真に加えることを考えている方のためのものです。ご自身のためでも、悲しみの中にいる誰かへの贈り物でも。どれも急ぐ必要はありません。
これは何か、何ではないか
これは、お手元の写真から構成する記念の肖像です。実際の家族写真を1枚と、加えたい方の実際の写真を1〜4枚ご用意いただきます。家族写真はそのまま残り、加わるのはその方ご自身の写真に写っている本人です。実際には起きていないのは、その場面だけです。
これは写真ではありません。その場所に誰かが立っていたわけではなく、画像はそれを示す記録でもありません。私たちはこれを合成による作品と呼んでいて、そのままであるべきだと考えています。撮られなかった写真の代わりではなく、はっきりそうと示された、ひとつの追悼のかたちです。
画家や写真の修整師は、100年以上前から家族のために合成の記念肖像を手がけてきました。これは同じ考え方を、率直に説明したものです。
大切な方の写真を選ぶ
いちばん大切なのはこの写真です。仕上がりは、お預かりした写真以上に忠実にはなりません。
よい写真が見つかりやすい場所。 スマホの写真フォルダや、家族で共有しているアルバムがいちばん手軽です。古いプリントも使えますが、まずきちんと複写してください。額から出し、窓から離れた場所に平らに置いて、フラッシュなしで真上から撮るか、スキャンします。詳しくは古い写真をスマホで撮る方法にまとめています。色あせ、傷、折れがあるプリントなら、先に修復して、修復したものを使うのがおすすめです。
使いやすい顔の条件。
- 顔全体が見えている。横を向いていたり、サングラスや手、ほかの人に隠れていたりしない。
- ほどよくピントが合っている。少しやわらかい程度なら問題ありませんが、手ぶれは向きません。
- 強いフィルターがかかっていない。美肌フィルターや強い色加工は顔を変えてしまい、仕上がりは本人ではなくフィルターに引っ張られます。
- できればおひとりで写っていて、望む年齢に近いもの。
同じ時期の写真を2〜4枚、光や角度が少しずつ違うものでそろえると、1枚だけより面影が安定します。
集合写真しかない、または顔が小さい場合。 アップロードの前にその方だけを切り抜き、切り抜いた結果を正直に見てください。顔が数十ピクセルほどしかなければ、手がかりはごくわずかで、細部を補うものは何であれ推測になります。まずは、もっと大きな元データを探してください。グループチャットで送られてきたコピーではなくカメラの元ファイル、あるいはより良いスキャンです。
加わる先の家族写真を選ぶ
ベースの写真で、どれだけ自然に加えられるかが決まります。
- もうひとり分の余白がある。 人がゆったり並び、端や後ろに少し空間がある写真のほうが、肩が触れ合うほど詰まった一列よりずっと向いています。
- 光が近い。 やわらかな日の光で撮られた方は、夜にフラッシュを焚いた室内より、日中の家族写真のほうになじみやすくなります。光や粒子感は家族写真に合わせますが、元が近いほどうまくいきます。
- 誰かが加わっても自然な場面。 立って並んだ集合、テーブルを囲んで座る人たち、ソファに座る家族。抱き合うふたりのように作り込まれた瞬間には、もうひとりが入る自然な場所がありません。
家族写真にすでに写っている方々には、いっさい手を加えません。
Phoxelでの手順
- 記念の肖像の新しいプロジェクトを始めます。
- 2種類の写真をアップロードします。 家族写真と、加える方の写真を1〜4枚、合わせて最大5枚です。JPG、PNG、WEBP、HEIC形式で、1枚12 MBまで対応しています。
- 立ち位置を選びます。 「いちばん自然に見える位置」「ご家族の隣」「みんなの少し後ろ」「家族と一緒に腰かけて」から選べます。フレーミングも選べます。標準はご家族の写真と同じ比率で、ほかにクラシックプリント(3:4)、縦長(4:5)、正方形(1:1)、横長(16:9)があります。
- 確認して開始します。 1回の生成で肖像が1枚でき、10クレジットを使います。仕上がりまでは、たいてい1〜3分です。
しっくりこなければ、立ち位置を変えてもう一度生成できます。Phoxelを初めてお使いの場合、最初の2枚は透かし入りプレビューとして無料で生成でき、どのクレジットパックを購入してもフル解像度で解除されます。こうした肖像では、これが大切です。お支払いの前に、気持ちに合う仕上がりかどうかを確かめられます。
あえてしないこと
いくつかのことは、意図して行いません。
- 若返りや美化はしません。 その方の骨格、顔立ち、髪型、見た目の年齢は、お預かりした写真のままです。
- 表情を変えません。 表情の雰囲気は、その方ご自身の写真から来るもので、私たちが作るものではありません。
- 体を作り出しません。 体つきも写真に基づきます。組み立てるのは選んだ立ち位置だけで、写真に写っていない顔を忠実に補うことはできません。
- 性的なもの、嘲るようなものは作りません。 利用規約は、性的に露骨な画像と、実在の人への嫌がらせや名誉毀損を目的としたものを禁じています。
- ほかの方はそのままです。 家族写真の人、背景、服装は保たれます。
プライバシー。 お写真は肖像の作成にのみ使われ、AIモデルの学習に使われることはありません。プロジェクトに紐づけられなかったアップロードは、24時間後に自動で削除されます。プロジェクトに紐づいた写真は、そのプロジェクトを削除したときに、生成結果とともに削除されます。
使い方の例
- 親への贈り物として。その親の父母や配偶者を、最近の家族写真に加えて。
- 命日や記念日に。
- 結婚式の写真に、その日を見届けられなかった親を加えて。
- 家族のためのプリントとして。元の写真と並べて額に入れて。
よくある質問
古い写真が1枚しかありません。それで足りますか?
足りることもあります。鮮明な写真1枚が最低限で、顔が見えていてほどよくピントが合っていれば使えます。プリントが傷んでいるなら、先に修復してください。顔そのものの一部が破れていたり欠けていたりする場合は、どんな方法でも忠実には補えません。別人のような顔を作るより、そうお伝えするほうを選びます。
写真が白黒です。どうなりますか?
仕上がりの肖像は、家族写真の色調に合わせます。家族写真がカラーで、その方の写真が白黒しかない場合は、先にその写真をカラー化しておくと、2枚の出発点が近づきます。カラー化で加わるのは記録された色ではなく、ありそうな色です。ひとつの解釈として受け止めてください。
どのくらいの大きさでプリントできますか?
仕上がったファイルのピクセル数によります。無料のプリントサイズチェッカーが画像を読み取り、よく使うサイズごとに何dpiで印刷されるかを表示します。ブラウザ内で動作し、何もアップロードされません。
料金はいくらですか?
肖像1枚は10クレジットです。クレジットパックは200クレジット$6から。クレジットに有効期限はなく、サブスクリプションもありません。最初の2枚は透かし入りプレビューとして無料で生成でき、どのクレジットパックを購入してもフル解像度で解除されます。
合成だと人に伝えてもいいですか?
はい。むしろ伝えることをおすすめします。事情を知っている近しい家族には、あらためて言う必要はないかもしれません。もっと広く共有するときは、「家族の写真から作った記念の肖像です」と一言添えるだけで、正直なままでいられ、見る人が戸惑うこともありません。